油圧モーターと油圧ポンプの違いは次のとおりです。
機能:油圧ポンプは、モータの機械エネルギーを油圧エネルギーに変換し、高い容積効率で流量と圧力を出力する装置です。油圧モータは、液体の圧力エネルギーを機械エネルギーに変換し、高い機械効率でトルクと速度を出力する装置です。したがって、油圧ポンプはエネルギー源装置であり、油圧モータはアクチュエータです。
回転方向:油圧モーターの出力軸は反転させる必要があるため、構造は対称形になっています。ギアポンプやベーンポンプなど、一部の油圧ポンプは回転方向が固定されており、一方向にしか回転できず、自由に回転方向を変えることができません。
オイル入口と出口:油圧モーターには、オイル入口と出口に加えて、独立したオイル漏れポートがあります。油圧ポンプは通常、入口と出口のみを備えていますが、アキシャルピストンポンプの場合は内部のオイル漏れが入口に接続されます。
効率:油圧モーターの容積効率は油圧ポンプよりも低くなります。油圧ポンプは一般的に高速で作動しますが、油圧モーターの出力速度は低くなります。
また、ギアポンプの場合、吸入ポートは吐出ポートよりも大きいのに対し、ギア油圧モータの吸入ポートと吐出ポートは同じサイズです。ギアモータの歯数はギアポンプよりも多くなっています。ベーンポンプの場合、ベーンは斜めに設置する必要がありますが、ベーンモータのベーンは放射状に設置する必要があります。ベーンモータのベーンは、バネの根元でステータの表面に押し付けられますが、ベーンポンプのベーンは、根元に作用する圧油と遠心力によってステータの表面に押し付けられます。
投稿日時: 2023年8月1日