上海鉄鋼先物は力強い勢いを維持しており、1トンあたり5,800元前後で推移し、今年初めに記録した最高値6,198元に迫っています。中国では、環境規制が鉄鋼工場に打撃を与え、最大の生産国である中国が2060年までにカーボンニュートラル達成を目指す中、9月と8月の生産量は減少しました。また、自動車や家電製品からパイプや缶に至るまで、製造品の需要が力強く回復していることも価格に更なる圧力をかけています。一方、電力不足と供給制約が工場の活動を圧迫し、中国経済は減速しています。さらに、恒大集団の債務危機により、中国の鉄鋼消費量の3分の1以上を占める不動産市場からの需要低下への懸念が高まっています。
鉄筋は主に上海先物取引所とロンドン金属取引所で取引されています。標準先物契約は10トンです。鉄鋼は、建設、自動車、あらゆる機械や家電製品に使用される世界で最も重要な素材の一つです。粗鋼の最大の生産国は中国で、次いで欧州連合、日本、米国、インド、ロシア、韓国と続きます。Trading Economicsに表示される鉄鋼価格は、店頭取引(OTC)および差金決済(CFD)金融商品に基づいています。当社の鉄鋼価格は、お客様の取引判断の根拠となるものではなく、参考情報としてのみ提供することを目的としております。Trading Economicsはいかなるデータも検証しておらず、検証する義務を負いません。
投稿日時: 2021年10月8日




